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No.10 CtoCビジネスについて

これまでの分析っぽい趣向とは変えて、CtoCの代表格であるUber/UberEatsを見ながらCtoCビジネスの特徴についてまとめる。
 
【サービス名】
Uber/UberEats
 
【調査の目的】
CtoCビジネスの歴史、基本構造を抑えたうえで、Uber/UberEatsの特徴を明確にすること。
 
【CtoCビジネスとは】
Consumer to Consumerの略で、一般消費者間で行われる取引のこと。
そういう意味では、この領域でビジネスをしている会社は厳密には、”CtoC領域でビジネスをしている”というよりも”CtoCという仕組みを利用してビジネスをしている”の方が正しい。
 
【CtoCビジネスの歴史】
CtoCについて調べると、「代表例はオークション」と出ることが多く、オークションはCtoCのなかで古くから生き残っている手法といえる。
オークションのような仕組み自体は古くから存在していたと考えられる。
オークションを運営している団体としては、サザビーズとクリスティーズがともに18世紀に設立されている。
近年では、インターネットが普及したタイミングでネットオークションが。スマホが普及したタイミングでメルカリなどが普及した。
日本国内では、ネットオークションの普及がだいたい90年代で、後者は2015年あたりから台頭してきたとみられる。
 
以前からあった業態が、テクノロジーの進化によってビジネスとして成り立つ範囲が広がった。と捉えることができる。
インターネットやスマホありきで広がったビジネスはほかにもたくさんあると思うので、インターネットすごい。
 
【CtoCビジネスの基本構造】
基本的には、プラットフォーマーとしてCとCをつなげる役割を果たすことでお金を稼いでいる。
 
【UberEatsの仕組み】
書いていくなかで気づいたが、UberEatsはCtoCビジネスとは言えない。が、まぁとりあえずね。
 
Ubereatsは前述のように、店と配達員をつなげるプラットフォーマーとしての役割を果たしている。
UberEatsの収入:
①加盟店からUberEatsを介しての注文があったとき、その注文総額の35%をUberEatsに支払う
②配達員の配達基本料金の35%がUberEatsに入る
③購入者からの配達手数料
 
UberEatsから配達員への支払い:
①加盟店で商品を受け取ったときに発生(受け取り料金)
②きちんと商品を渡せたら発生(受け渡し料金)
③加盟店から配達先までの距離
この①②③から35%を引いた額が配達員のものになる。
 
・ポイントとしては、すべてのステークホルダーから収入を得ていること。
 
≪UberEatsのCtoCぽさってなんなのか?≫
よく考えもせず、記事を書き始めたので、厳密にCtoCとは言えないようなところを題材にあげてしまいました。
とはいえ、UberEatsにCtoCぽさを感じていたのは事実なわけで、その理由を明らかにすることで埋め合わそう。
一番の理由は、配達員が一般人という点にあると感じる。
配達員のその辺にいる人の感じとか、働いているというよりはただチャリに乗っている感じとか。
Consumer to Consumerというよりも、Civil to Consumer(一般市民が顧客に)という略し方をしたらCtoCという言葉もいくらかしっくりきそう。笑
ある意味、Civilを自社の”配達員”として使うというアイディアはCtoCを超えるアイディアなのかもしれない。
最近、テレビでUberEatsの配達員が高速道路を自転車を走行していたというのがあったが、これも配達員が正社員とかならUberEatsの教育が悪いという話にもなりそうだが、そうではなく配達員(=civil)の人間性の問題として見られているように感じる。
もし本当にそうであれば、UberEats本体からしたらめっちゃ楽。何かやらかしたときに配達員のせいにできる。
 
【メモ】
UberEatsがCtoCではないと気が付いたきっかけは、ステークホルダーを整理したとき。
UberEatsとAirbnbの違いのひとつとして、ステークホルダーの多さがある。
UberEats:お店、配達員、購入者
Airbnb:貸し手、宿泊者
こうやってみると、一目瞭然。
結局は、「お店」とお客さんを結び付けているプラットフォーマーでそのための手段として配達員を大切な資産として利用している。
配達員を評価(レビュー)するシステムはAirbnbにも似ていて、”CtoCらしさ”はここにもあるように感じるなぁ