No.5 ダスキン(ミスタードーナッツ)
みなさんは、ドーナッツと聞いて真っ先に思い浮かべるのはどのお店でしょうか?
ここ数年はコンビニなども力をいれてきてますね。
【企業名】
株式会社ダスキン
【目次】
0.基本情報
従業員数:2020名(単体)
1.沿革
1963年:設立
1971年:ミスタードーナッツ事業を開始
2008年:株式会社モスフードサービスと資本・業務提携
2.事業内容
①訪販グループ
②フードグループ
③その他
3.業績
実は、ダスキンのなかで最も売り上げが大きいのは訪販グループで全体の7割近い。
また、訪販グループは10%を超える営業利益率を持つ一方でミスタードナツが所属するフードグループの営業利益率はおおむね3%を超えることは無い。
ちなみに自己資本比率は74%。
4.マーケティング分析
今回は、4P分析を活用してミスタードーナツについて分析してみますぅ
と、その前にそもそもミスドの競合ってどこよ?
・ドーナツ屋さんの競合
ドーナツをメインの商材としているところでは出店規模が大きく異なるためほぼ競合はなしといえます。
ジャックインザドーナツ:36店
クリスピークリーム:50店
ミスタードーナツオ:973店
・カフェの競合
続いて、カフェ。こちらは競合多数ですね。
スターバックス:1530店
ドトール:1106店
コメダ:858店
タリーズ:735店
・ドーナツ販売の競合
数年前から、コンビニもドーナツ販売に力を入れ始め、思っていたようなヒットはしなかったものの、依然としてドーナツの販売はしているので競合になると考えられます。
現在、セブンイレブンのラインナップにあるドーナツは全6種。価格帯は100~150円で、安いものも多い。
コンビニ各社ともドーナツ業界で大きな影響力を持つには至っていないが、販路が大きいことと、低価格帯が充実していることから一定の需要は得ている。
まとめると、ミスドの競合はカフェと低価格帯においてはコンビニ。
Place
・出店規模はカフェの競合には負けるが、出店の分布には特徴がある。
東京と愛知、大阪での出店数を全出店数で割ると以下のようになる
スタバ:38.5%
ドトール:44.3%
ミスド:23.9%
この数字だけ見ると、「ミスドは大都市よりも地方でファンを増やしている」と見えるが・・・
2019年2月からの新店、閉店の状況を見ると
【新店】11店
東京、愛知、大阪:4
その他:7
【閉店】19店
東京、愛知、大阪:8
その他:11
以上のようになる。この数字だけでは、地方に出店を進めているというのは無理がある。
立地という意味ではあまりこだわりが無いように見えるが、一方で2023年までに全店の改装を目標にしている。
立地に関しては、いまあるものを最大限活かすのが効率的と判断したのか・・・。
Product
・昨今のブームに乗りタピオカドリンクも発売した。
・カフェオレなど一部飲み物はおかわりが自由。
主力のドーナツはやはり、コンビニドーナツが出てきたことでより工夫を加えたものが増えた。
共同開発、コラボ商品、季節商品などコンビニ・カフェとも差別化ができている。
Promotion
主にLINEで友達になっている顧客に向けた情報発信やSNSを活用した広報を行っている。
最近はCMもあまりなく、「ポンデライオン」の姿も見なくなった。
Price
・カフェとして見るとやや安く、ドーナツ単体で見るとコンビニほどは安くない。
実は、ミスドは今年で50周年を迎えました!
以上!